毎年この時期になると、スクールでは中学3年生に高校受験の面接の指導を行います。

その際、毎年生徒が頭を悩ますのは、「どのようにして自己PRをしたらよいか」です。

 

特に推薦入試を受ける生徒。

推薦入試を受験する生徒は面接時間が長くなる分、自分自身のことや志望校への思いを長く話さなければなりません。

人生の岐路に立つ高校入試。

そんな場面で自分自身について語る。

これまでなかなかそんな状況に立ったことがない生徒からすると、「緊張する」「何を話してよいか分からない」、それは当然でしょう。

だから学校も塾も生徒が面接の本番で慌てないように、事前に面接の対策やシナリオを考えます。

 

それにしても!!

毎年思うことは、自分の素晴らしさを自覚していない、自分自身がやってきたこと、考えていることに対して弱気になる生徒が、実に多い!

これは毎年この時期、面接対策を生徒とするときに感じることです。

 

では、なぜ自分の良さ、自分のことをうまく語ることができないか。

 

それは自分にとって当たり前にできていることが実は素晴らしいことと気づかず、人と比較して自分を考えるからです。

生徒は一度肩の力を抜いて、自分自身の毎日を振り返り、何を考えて何を行動しているか冷静に見つめてほしい。

 

今、自分自身の存在や毎日の日々がどんなに素晴らしく誇らしいか。

そしてこれからの未来がどんなに期待に溢れ、輝かしいか。

生徒は学校から面接対策用の用紙が配布されます。用紙には面接で質問されそうな内容が書かれており、そこに自分なりにシナリオを書いて担任の先生に提出しますが、「何を書いていいか分からないから教えて!」とスクールで私のところに相談に来ます。途中まで書いたシナリオを読むと、自己PRなのに遠慮しているのか、なんだが弱々しくて物足りない。なぜ弱々しく物足りないかというと、本人の良さ、素晴らしい個性が表現できていないから。そしてなぜ表現できていないかというと、その自分にとっての当たり前が本当はとても素晴らしいことだと、本人が気づいていないからです。

せっかくの面接なのだから、もっと自分のことを堂々と語ってほしい。

自分の入りたい高校でこんなことをしたいという前向きな気持ちを伝えてほしい。

 

中学3年間、皆勤にもかかわらず、それをアピールしようせず、「面接でアピールすることがないよ~」と苦笑いする生徒。

なんでそれをアピールしないの?それってすごいことじゃん!

体調管理と時間管理がしっかりできる真面目な人間の証。もしかしたら学校に行きたくない日もあったかもしれない。それでもちゃんと時間通りに学校に行ける。それってとても素晴らしいことだよ。社会ではこういう人が信用され、信頼される。(前述で「人と比較しない」ことを挙げながらも)少なくとも中学時代、学校の先生が嫌で時々ズル休みしていた私より、はるかに素晴らしい!!

 

怪我をして部活で思うようにプレーできず、それでも中学で悔しい思いをした分、高校では同じ競技を続け、次こそ絶対に思う存分プレーしたいと心に誓っている生徒。

それを遠慮せず、包み隠さず、その熱い思いを堂々と面接官に話せばいい。そんな悔しい思いの中、引退するまで歯を食いしばり、最後まで競技を続けたことは間違いなく自分を強くし、人間として成長したはず。そんな根性のある熱いハートをもった中学3年生の思いに共感しない教育者がどこにいる?

部活でレギュラーになれなかった生徒。それでも最後まで頑張って続けたこと、やり抜いたこと。どんなことにもどんな場面でも、人それぞれ立場がある。大事なのはレギュラーか、そうでないかではない。与えられた状況や立場の中で自分は何を考え、どう行動したか。それが大事だよね。レギュラーもそれを支える人もいろいろな立場の人がいてチーム。そしてチームワーク。いろいろな立場や役割の中で、自分ができることを自分なり考え、努力する。それってすごく大切なことだよ。全ての人ができることではない。少なくとも自分のことしか考えることのできなかった中学時代の私より、人間的に100倍上!

 

自分にとって当たり前のこと。中学校生活で出会った場面や経験。いろいろなことが自分自身を成長させる出来事だったと思います。

私は人と比較し、何かに秀でることだけが個性ではないと考えています。

自分自身を肯定し、未来や将来に何を思うか、どんな人間になりたいか。

どんな経験をし、どんなものの見方を養うか、そしてどのようにして他人や社会とかかわっていくのか。

子どもたちは皆それを勉強している。

それを学べるのが子どもたちの『今』です。

「若さは力」

 

人生の岐路に立つ高校入試。

そこで必ず行われる面接。

 

誰もがきっと緊張することでしょう。

でも、ものごとをプラスに考えるか、マイナスで考えるか。

 

自分を熱く語る機会って、なかなかありません。

だったらここはプラスに考えればいい。

せっかくだから熱く堂々と自分の想いを語りませんか。