こんにちは! 自己肯定感カウンセラー・メンタルトレーナーの藤川裕子です。
前回は 「自己肯定感は生きるエネルギーであり、毎日を前向きに過ごすための心の土台」 というテーマで、自己肯定感の基本や、家庭でできるちょっとした工夫をお伝えしました。
お読みいただけましたでしょうか?
私たち大人にとっても、そして子どもたちにとっても、 “自分らしさを大切にしながら前に進む力”こそが、今の時代を生き抜く大きな力になると感じています。
そのために必要なのが、やはり「自己肯定感」。
今回はその自己肯定感を、もっと深く掘り下げてお伝えします。
キーワードは「6つの感」です。
■ 自己肯定感とは、「自分の価値を信じられる力」
自己肯定感は、単に「自分を好きになること」ではありません。 もっと深くて、もっと広がりのある“人生の土台”になるものです。
たとえばこんな風に感じたことはありませんか?
✓ 失敗したらもう終わりな気がする
✓ 子どもが自分を責めてばかりいる
✓ 「どうせ自分なんて…」と口癖のように言ってしまう
こうした思考の背景には、 “自己肯定感の偏り”や“育ちきれていない感覚”が隠れていることがあります。
だからこそ今回は、自己肯定感を構成する「6つの感」について、 わかりやすく、でもしっかりとご紹介しますね。
■ 自己肯定感を構成する「6つの感」とは?
自己肯定感は、以下の6つの感覚から成り立っています。
① 自尊感情 … 自分には価値があると思える感覚
② 自己受容感 … ありのままの自分を認められる感覚 ③ 自己効力感 … 自分にはできると思える感覚
④ 自己信頼感 … 自分を信じることができる感覚
⑤ 自己決定感 … 自分の意思で選べると感じる感覚
⑥ 自己有用感 … 自分が誰かの役に立っていると感じられる感覚
どれも、すぐに完璧に育てられるものではありません。 でも、日々の小さな積み重ねで、後天的に育てていくことができるものです。
次回からはこの6つを1つずつ深掘りしていきますが、 今回は“全体像”を知っていただく回として、親御さんに意識していただきたいことをお伝えします。
■ 今日からできる「6つの感」を育てる声かけのヒント
【① 自尊感情】 「あなたがいてくれて嬉しいよ」 → 存在そのものに価値があることを伝える
【② 自己受容感】 「失敗しても、あなたはあなただよ」 → 条件つきではなく“そのままの自分”を認める
【③ 自己効力感】 「前より少しできるようになったね」 → 小さな成長を一緒に喜ぶ
【④ 自己信頼感】 「あなたなら、きっとやれるって信じてるよ」 → 子ども自身の力を信じて見守る
【⑤ 自己決定感】 「どうしたいと思ってる?」 → 子ども自身が選び、決める経験を大切にする
【⑥ 自己有用感】 「助けてくれてありがとう、すごく助かったよ」 → 誰かの役に立っていることを具体的に伝える
こうした言葉がけは、特別なタイミングでなくても大丈夫です。
日常のちょっとした会話の中で、ぜひ取り入れてみてください。
■ まとめ:自己肯定感は“日々の関わり”から育つ
・自己肯定感は、6つの感覚から成り立っている
・そのどれもが、日常の中の声かけや関わりで育てていける
・今の状態に気づき、小さな関わりから「心の土台づくり」を始めよう!
次回からは、 この6つの感の1つめ「自己受容感=ありのままの自分を認める感覚」について、 もっと具体的な実践方法を交えてお届けします!
「うちの子、すぐに自分を責めてしまって…」 そんなお悩みを持つ親御さんにこそ、知っていただきたい内容です。
どうぞ楽しみにお待ちくださいね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
お子さん、そしてご家族の皆さんが、心から笑顔で毎日を過ごせますように。
藤川裕子(自己肯定感カウンセラー/メンタルトレーナー)