こんにちは! 自己肯定感カウンセラー・メンタルトレーナーの藤川裕子です。
前回は「自己受容感=ありのままの自分を受け入れる力」についてお話ししました。
どんな自分も受け止め、「それでも私、大丈夫」と思える土台ができると、 人は日々の揺らぎや落ち込みにも折れず、前を向けるようになります。
今回はその自己肯定感をさらに育ててくれる、「自己効力感」についてお届けしますね。
■ 自己効力感とは?
“自己効力感”とは、 【自分にはできる】と信じる感覚のことです。
「やってみよう」「なんとかなるかも」「自分ならできる」 そんな前向きな一歩を後押ししてくれるのが、自己効力感です。
これは“自信”とは少し違います。
「やったことがあるからできる」ではなく、 【やったことがなくても、自分なら挑戦できる】という“前向きな期待”の力です。
■ 自己効力感がある子どもはどう育つ?
自己効力感がある子は──
・目標に向かって行動する力が強い
・壁にぶつかっても「やってみよう」と思える ・途中でくじけず、粘り強く取り組める
・うまくいかない時も「次に活かせる」と前向きに捉えられる
つまり、 「やり抜く力」「挑戦する力」「あきらめない力」が育ちやすくなります。
これはまさに、志望校合格や将来の夢を実現するための“心のエンジン”。
■ 反対に、自己効力感が低いと……?
・「どうせできない」と最初から挑戦しなくなる
・失敗を極端に恐れてしまう
・他人と比べて自己否定に陥りやすくなる
・自分の可能性にブレーキをかけてしまう
「うちの子、ちょっとしたことで自信をなくしてしまうんです」 というご相談をよく受けますが、 その根っこにあるのは“自己効力感の不足”かもしれません。
■ 今日からできる!自己効力感を育てる2つの方法
【1】スリー・グッド・シングス(継続)
もうおなじみの習慣になりましたか? “今日よかったこと”を3つ書くだけで、 「自分の中にあるポジティブな力」に気づけるようになります。
これが、 「自分には良いところがある」「今日も何かを達成できた」 という【小さな成功体験】につながり、 自己効力感を育ててくれるのです。
【2】リフレーミング(見方を変える技術)
心理療法でも使われる、効果的な思考トレーニングの一つ。
例: 「失敗した」→「次に活かせる良い経験ができた」
「疲れた」→「今日もよく頑張った」
「やりたくない」→「今は休息が必要かも」
こんな風に、物事の“意味づけ”をポジティブに変えることで、 自己効力感が下がりそうな場面でも、立て直す力が育ちます。
特に親御さんには、 お子さんが落ち込んだ時、叱るよりも 「そういうこともあるよね」「それも経験だね」と 声をかけていただくと、心がグンと育ちますよ。
■ 自己効力感は「人生を再スタートできる力」
自己効力感があると、人は何度でも立ち上がることができます。 「うまくいかないことがあっても、自分ならまたやれる」と、 再挑戦できる力が育ちます。
この“折れない心”は、まさに子どもたちが未来を切り拓くうえでの最大の武器。
私たち大人がそれをどう育てていくかで、 子どもたちの可能性はどこまでも広がります。
■ まとめ:できる!と思える心が、未来を変えていく
・自己効力感とは、自分にはできるという感覚
・子どもたちの挑戦する気持ちを支える心のエンジン
・小さな成功体験や“見方を変える力”がその土台になる
・今日からできることから、親子で一緒に育てていこう
次回は、 【自己信頼感=自分を信じられる感覚】についてお届けします!
「テストや面接前になると急に不安そうにするんです…」 そんなお悩みがある方にも役立つ内容になると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
稲沢駅西校の皆さんとご家族の毎日が、 もっと笑顔で、もっと自分らしく輝きますように。
それではまた次回お会いしましょう😊
藤川裕子(自己肯定感カウンセラー/メンタルトレーナー)



