部屋とカバンは、心の状態

今回は「部屋とカバンは、心の状態」というテーマについて、話ししたいと思います。

塾で親御さんへのお手紙やプリントを配布することがあります。
その際によくある問題が、生徒が親御さんにプリントを出しそびれ、カバンの中に入ったままの状態であることです。今でこそ連絡をアプリで行うことが増えましたが、やはり紙でのやりとりにはそのような問題がつきものです。
そういった場合でも、たいていのことは親御さんに電話でやり取りすれば解決することばかりなので、取り立てて困ることはありません。

しかし、問題はこのことではありません。
問題は、生徒がカバンの中身をチェックする習慣が身についていないことです。
尚且つその結果として、本人が損をしたり、能力以外のところで自ら足を引っ張ってしまうことは、非常にもったいないことです。
もらったプリントは、カバンの中にどんどんたまって、ぐちゃぐちゃ。
授業で使うプリントを出すのにも時間がかかり、カバンはパンパンなのに必要なものを忘れてしまったり…
カバンにそのときに必要でないものが入っているにもかかわらず、肝心なものが入っていないことも。

特に学校生活において、そのことが原因で授業に困ったり、教科によって評価の減点対象になったりするのは、本人にとって損です。
忘れ物が多かったり、何を探す行動が多い子の様子を観察すると、カバンの中がぐちゃぐちゃであることが多々あります。
本人に聞いても、カバンの中に何が入っているか、何を出して何を入れたのか、自分でもよく分からないとの答えが返ってきます。

この問題の改善方法の一つは、家に帰ったら、カバンの中の教材や配布されたプリントを全部出すことです。
全部出さずに、中に入っている必要なものを一つずつ出し入れするから、カバンの中身がぐちゃぐちゃになるのです。

『帰宅したら、カバンの中身を全て出す』

そうすれば、カバンの中に何が入っているか、何を入れなければいけないかを把握しやすくなります。
そして必要でないものをカバンから抜くことによって、カバンが軽くなり、通学や持ち運びもラクになり、余計な疲れがなくなります。
学校の通学で使うランドセルやリュックなんて、特にそうです。

「部屋とカバンの中は、心の状態」とも言います。
まさにその通りです。
人は毎日探しものをしていると、その積み重ねの時間は膨大になります。
毎日20分探し物をしていると、1年で合計120時間モノを探すことになるという見方もあり、相当な時間の浪費と損をしています。
効率のよい時間の使い方を実践するためにも、そのような時間を減らす習慣を身につけることが必要です。

子どもたちには「損」をしてほしくありません!!
私自身も整理整頓を心掛け、気持ちも行動も余計なムダをなくしていきたいと思います。

皆さん、お子さまも一緒に「整理整頓」を実践しませんか?

まずは、カバンから。

スクール長 鎌田
(「サイタ・メンバーズ通信」掲載コラムより)

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このブログを書いた人

鎌田 則和 鎌田 則和 スクール長

学研CAIスクール稲沢駅西校スクール長。「ワンランク上に行こう!私たちはもっとできる!必ず成長する!!」をモットーに、文武両道を実践し、目標を達成する人間を育むことがスクール理念。
開校10年、高校受験第一志望校への合格率は97.2%。
特技は高校時代に2度の全国優勝を達成したフェンシング。
子育てコーチング「サイタコーディネーション」のメルマガ、「サイタ・メンバーズ通信」にてコラム連載(月1回)https://saita-coordination.com/

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