学研CAIスクール稲沢駅西校では、毎日、小学生から中学生、そして高校生まで多くのお子さまが通塾しています。
指導形態は個別指導ですので、子どもとの距離も近く、積極的にコミュニケーションを図る機会を設けているのが特徴です。
学校での出来事や家族、友達とのかかわり、夢や目標、そして悩み、そしてどんな価値観をもち、どんな大人になりたいか、いろいろなことを子どもたちが話してくれます。
また、塾では保護者面談をさせていただく機会を多く設けています。
その際によく感じるのは、「親子は本当によく似ている」ということです。
顔や骨格、声のような身体的なことだけでなく、椅子の座り方や目線の合わせ方、笑うときのクセなど、様々な共通点を感じるときがあります。
中には、生徒本人が喋っているような錯覚すら感じるほど、似ている親御さんもいらっしゃいます。
勿論、身体的な特徴は遺伝による影響が大きいと思いますが、ほかにも親子似ていると感じることがあります。
それは話し方、話す言葉、話す内容です。
明るい声でイキイキと相手の目を見て話す子のお母さんは、たいてい表情も穏やかで、ご自身の想いや考えをハキハキと伝えてくださいます。
逆に、子どもなのに会話が愚痴っぽかったり、何か自信がなさそうな表情で目を合わさずに話すお子さんについては、お母さんが面談で我が子の細かな欠点を延々と話したり、通っている学校の悪口や先生への批判も多く、ネガティブな会話になりがちです。
中にはいつも子どもの弱点を探し、その弱点をどうにかしようと、いつも目先の改善策を探しているような様子が見受けられるお母さんもいらっしゃいます。
「子は親の鏡」とも言いますが、まさにその通りのような気がしてなりません。
私は、全ての親御さんたちが、愛する我が子の明るい毎日と輝かしい未来を願っていると思います。
そんなお子さんのためにも、日常で使う言葉を明るくポジティブな言葉に変えていきませんか。
親子の会話でも、お子さんと話すとき、目線を合わせ、相づちを打ち、お子さんの話したいこと伝えたいことを最後まで聴きませんか。
アドラー心理学では、子どもが親と似た行動をとるのは、一緒に暮らすことで、子どもが無意識のうちに親の行動を寄せていっているからだといいます。
多少の欠点や弱点に目をつぶり、その弱点すら、長所として置き換える懐の深さや余裕も、ときには必要かもしれません。
一番大切で身近な存在であるはずのお母さんの言葉が明るく優しい前向きな言葉に溢れていれば、お子さんはきっと勇気づけられると思います。
「子は親の鏡」であるとすれば、親が明るく楽しい毎日を送ることを心掛けることで、お子さんも笑顔の力が備わるはずだと私は信じます。
スクール長 鎌田
(「サイタ・メンバーズ通信」掲載コラムより)