「希望こそが未来×自己肯定感が高まれば人生100%うまくいく!」#52
稲沢駅西校のみなさんこんにちは。
メンタルトレーナーの藤川裕子です。
前回から“折れない心を創る8つ方法”についてお届けしております。
今回は2つめの自分の力でどうにもならないことはスルーし、どうにかなることに意識を向ける」を説明します。
アドラー心理学が提唱する、“対人関係の悩みを一気に解決する方法”に「課題の分離」があります。
ベストセラーの「嫌われる勇気」という本がありますが、この本はアドラー心理学をベースに書かれたものです。
アドラー心理学にご興味あれば、ぜひお手に取って読んでみてください。
では、その「課題の分離」を説明していきます。
まず、課題に直面したら、直面している課題を「自分が変えられる」ものと「変えられないもの」に分離します。
次に、他者の課題には、一切介入せずに、精一杯の支援のみを行い自分の課題のみに注力します。
そして、自分も他者の課題にも一切介入せずに、他者が自らの課題に立ち向かえるよう支援のみ行います。
さらに、他者にも「自分の課題」には一切介入させません。そして、自分の課題の解決にフルコミットします。
稲沢駅西校のみなさんはこの方法を聞いてどう感じましたか?
「そんなのできてるよ〜!」という人もいれば、「それだと冷たすぎない?」と感じた人もいるかもしれません。
なぜ、このように「お互いの課題」への不介入が大切なのかと言うと、理由は2つあります。
1つ目はあらゆる対人関係のトラブルは、”他者の課題に土足で踏み込むこと”によって生じるためです。
例えば、親御さんが勉強しなさいと言っても決めるのは当の本人ですよね。
勉強するかしないかを決めるのは「子ども」と言うことになります。
では、その言われた子どもが、うるさいと反発したら”対人関係のトラブル”に発展していきますよね?
反対に、うるさく「勉強しなさい」とガミガミ言わず、子どもが勉強できる環境づくりや課題に立ち向かえるよう支援やサポートを行ったらどうでしょうか?
「親がこんなに応援してくれているから、頑張って勉強しようかな」と思ってもらえる確率は高くなりそうですよね?
理由の2つ目は、他者の課題にどれだけ介入したとしても、他者を変えることができないためです。
「自分を変えられるのは自分のみ」です。
自分がどれだけ他者の課題に介入しても、先ほどの例でいうと、勉強するかしないかを決めるのは「本人」です。
例えば、「子どもが勉強しない」と言う場合、自分で変えられるのは、子どもが何をしているかを知った上で暖かく見守ること。勉強は子どもの課題です。
そして、子どもに勉強してほしいと願うのであれば、いつでも勉強の援助やサポートをすることができることを“伝える”ことが大切です。
子供は自分で変えられない。「他者の課題」勉強するかしないか、又は、友達と遊びに行くかいかないか判断し行動するのは子どもです。
ここには、介入しない。これが「課題の分離」です。
親が勉強しなさいと言うのはNGとなりますが、子供が勉強をしたいと思ってくれる環境づくりややる気を出してくれるサポートはOKということです。
この方法は極端ではありますが、直面している課題を「自分が変えられるもの(自分の課題)」と「変えられないもの(他者の課題)」に分離することで、「自分の力でどうにもならないことはスルーし、どうにかなることに意識を向ける」ことができます。
他者の課題には一切介入せず、精一杯の支援のみを行い、自分の課題のみに注力する。
それは、他者の課題にどれだけ介入したとしても、他者を変えることはできないためです。
このように、課題の分離では、「自分で変えられる自分の課題のみに注力し、他者の課題には一切介入しないこと」が重要となります。
いきなりは難しいかもしれませんが、“対人関係の悩みを一気に解決する方法”ですので、ぜひ、頭の隅っこに置いておいてくださいね。
<今日のまとめ>
↓
・自分を変えられるのは自分のみ